学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

家庭教師の効率的な使い方

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今回は、家庭教師の効率的な使い方について書きたいと思います。

まずはじめに、このことを書くとほかの家庭教師の先生方からたたかれるかもしれないというのを覚悟して書かせていただきます。

多分私が派遣の家庭教師だったら、こんなこと書いてたら派遣元からお小言を頂戴したかもしれませんが、個人なので大丈夫です。

とりあえず、これから書くことは家庭教師にとっては非常に効率が悪いことですが、生徒さん側から見るとお得だと思いますので、もし家庭教師を考えてらっしゃる方は一度ご検討してみるといいかと思います。ただし、料金が高い家庭教師ほど嫌な顔をすると思います。

 

では、結論から申し上げます。

 

「自学の習慣がまだ身についていない生徒さんほど、あまり長い時間家庭教師をつけず、短い時間を継続的につけた方が効果的です(学習の習慣化を促進する意味でも)」

 

これはどういったことかと言いますと、家庭教師をうまく使えば、週に一回2時間授業をするよりも、1時間授業を二回した方が学習効果が高いということです。

 

以下に家庭教師をうまく使った自学習慣定着方法を書きます。

  • 毎日2時間学習をしようと目標を立てる。
  • 最初の1時間を家庭教師に授業してもらう。
  • 残りの1時間を家庭教師に授業してもらった単元の復習に充てる。

こうすると、家庭教師にわざわざ二時間つきっきりで授業してもらわなくても1時間の導入授業を使ってスムーズに自学へと橋渡しすることが出来ます。

こうすることの利点は、

  • 通常、自学の場合学習を開始するまで助走時間が必要(いきなり学習に集中できる人はそうはいません。多分最初はぼーっとしたり、マンガ読んだり、スマホ見たりして数十分すぎます)だが、決まった時間に家庭教師と学習を始めることで助走時間が不要となり、無駄な時間が無くなる。
  • 単元の導入を家庭教師に解説してもらっているため、残りの1時間で行う単元復習も無理なく自力でやりあげることが出来る。
  • 家庭教師の授業の大半は問題演習であるが、上述した利点により問題演習を一人でこなせるので、家庭教師の授業時間を削減できる。

以上のようなことが挙げられます。

そして、後日浮いたもう一時間を使って学習到達度合いの復習授業を行えば、しっかりと学習の定着を図ることができるのです(これを独自にローテ授業とよんでます)。

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ちなみにこの授業方法は、家庭教師側からしたら結構大変です。まず、2時間だと1回でよかった移動時間と時間調整が、1時間×2回にすることで2倍になります。また、その後に続く別の生徒さんの授業調整も難しくなるため、なかなかしたがらないと思います。よく、家庭教師派遣会社などで、2時間以上の長時間を推奨しているのはそのためです。

 

しかし、この手法が効果があると思えば、積極的に提案すべきだと思います。まず私たち家庭教師の目的は生徒さんに学習意欲を持ってもらい、学習を楽しみそして成績を上げることなのですから。

そして、ある程度自学の習慣がついてきたら、最初の1時間を自学⇒その後の1時間を家庭教師という風に順番を逆にしてみてください。

こうすると、最初の1時間の自学で分からなかったところをまるまる1時間使って家庭教師がピンポイントで指導することが出来るのです。

 

ただし、これらの学習方法も一手法にすぎません。目的によっては、長時間集中的に授業を行う場合がいいこともあります(集中的に弱点を補強する場合等)。

よって、生徒さんの性格や、学習状況、生活環境に合った家庭教師の使い方をしてください。また、そこまで考えて自ら提案できる家庭教師をぜひ見つけていただければと思います。

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