本日は日曜日ということで、お金にまつわる記事を書きたいと思います。
前回軽く保険の考え方について触れたと思いますが、今回は保険の種類を絞って、「団体信用生命保険」について書きたいと思います。
ちょっと長くなりそうなので、今回と次回、二回に分けて記事を書いていきたいと思います。(一部私の個人的な考えや知識を含みますので、具体的な事項については個々人でお調べください)
いわゆる団信ですが、この保険についてご存知の方とそうでない方、かなり両極端に別れるのではないでしょうか。なぜなら、この保険は加入できる方に条件があるからです。
その条件とは、住宅ローンを組んでいる方のみ加入できる保険であるということです。
民間の金融機関で住宅ローンを組んでいる方はほとんどの方がこの保険に加入しています。また、住宅金融支援機構で住宅ローンを組んだ方は任意(別途年間保険料支払いあり)ではありますが加入することが出来ます。
では、今回なぜこの団信が最強の生命保険かといいますと、その保険金額が巨額であることと、保険費用がものすごく安いからです。
まず保険金額ですが、住宅ローンの残債と同額となります(ただし、一般的には限度額が設定されています。5,000万円まで等)。なので、3,000万円の住宅ローンを組んで団信を付けたら、その日から3,000万円の生命保険に加入したことになるのです。
ちなみに、とある理由からこの費用は一般的には金融機関もち(一部例外あります。後で述べます)です。団信費用も入れて金利つけてるんでしょ。というお声もあるかと思いますが、現在の1%を軽く下回る金利情勢の中、金利の一部に団信費用が含まれていたとしても、通常の3,000万円の定期生命保険に加入する費用と比べると、破格の安さだと思いませんか?
次に保険の範囲ですが、通常の団信ですと「死亡、もしくは重度障害(失明等)」になります。この保険の目的は、債務者が亡くなった時に、住宅ローンが焦げ付くかもしれないので、金融機関側が保険をかけてリスクヘッジをしているのです(これがとある理由です)。なので、逆にいうと、民間の金融機関で住宅ローンを組むときに、持病などで団信に加入できないと、一気に住宅ローンを組むのが難しくなります。その時は、住宅金融支援機構で団信を付けずに借り入れを行う等、色々と手段を講じなければなりません。
また、団信によっては、年齢制限等を設けることで一般団信と同じく無料(見た目的には)で、がんや三大疾病などの特約をセットできるものもあります。これは先ほど述べた死亡・重度障害以外にもがんや三大疾病にかかった時も条件をクリアーすれば同じく残債をゼロにすることができるという特約です。
ここまで特約をセットできると相当強力な保険になるかと思います。3,000万円のがん保険なんてきいたことありますか?仮にかけれるとしたらとんでもない保険費用になりますよ。
他にも団信は各金融機関で様々な特約がありますので、それぞれの特徴を抑えて住宅ローンを組む一つの指標にしてみてはいかがかと思います。
では、次回は団信に加入する際に気を付けたいことについて書きたいと思います。