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最強の生命保険?~団体信用生命保険②~

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前回に引き続きまして、団体信用生命保険について書きたいと思います。

前回ご説明したとおり、団体信用生命保険とは、安価で保証が高額な生命保険です。なので、団信に加入するときは、その他の保険も見直す機会になります。

 

まず、見直すのは定期生命保険の分でしょう。賃貸住宅にお住いの場合は、その後も家賃支払いなどが続きますので、それを見越した資金を残す定期生命保険を考える必要があるでしょうが、団信に加入している場合、債務者に何かあると住宅ローンは完済となり、土地・建物がまるまる資産になります。固定資産税や自宅の修繕費等は必要になるでしょうが、家賃負担は全くなくなるので、賃貸住宅に居住していた時に比べて、負担の少ない生命保険に切り替えることが出来るでしょう。

加えて、団信にがんや三大疾病特約がついている場合、それらの病気に罹患した場合でも住宅ローンが完済されるので、相当大きながん保険や、医療保険に加入したのと同様の効果があります。よって、団信の特約部分に対応する保険についても見直すタイミングとなるでしょう。

 

一方、収入保障保険については、しっかりしたものに切り替えた方がいい場合が出てくるかもしれません。たとえば、大病を患い仕事が続けられなくなった場合等、収入が減少したとしても住宅ローンだと一定額を支払い続けなければなりません。

賃貸だと安いところに引っ越すことで住居費の負担を軽減できます。

住宅ローンも借入期間延長や、テールヘビー(後の方の支払い負担を増やす。最初元金が減らないので、利息を含めた総返済額は相当大きくなります)という条件変更を行うことで若干の対応はできるかもしれませんが、それでもなかなか大変でしょう。

よって、住宅ローンを組む際は、万が一就業できなくなったとしても支払っていけるだけの収入保障保険に加入しておく方が安全だと思います。

保険の見直しによって浮いた分を収入保障にシフトする等で対応してはいかがでしょうか。

 

次に、団信の掛け方ですが、共働きか、専業主婦かでも考えなければなりません。

共働きの場合、住宅取得控除(住宅ローン減税)を夫婦に活用するため、連帯債務という形をとってらっしゃる方も多いかと思います。この場合、団信は主債務者一人にしかかけれませんので、どちらか一方だけとなります(一部連生団信といって両方にかけられるものもあるそうですが、費用が大きくなるみたいです)。

しかし、万一団信に加入していない方が団信適用対象となった場合、団信も降りず、債務も一人で背負うこと(これを免責的債務引き受けといいます)になるので、一気に返済がきつくなります。

このような時は、団信に加入していない方の定期生命保険を厚くするなどして対応する必要があるでしょう。

ちなみに、住宅ローンを半分づつにして2本のの住宅ローンを組むという方法もあります。この場合、手数料が倍になったり登記費用が若干増額したりするといったデメリットがありますが、お互い半分ずつ団信に加入することが出来るので、片方が団信適用対象となった場合も半分は住宅ローンが完済するので負担が増えることはありません。

ただし、この時1点だけ気を付けなければならないのは、離婚する際どちらかの残債を引き受けなければならない事態になった時に非常に嫌な思いをするということです。

 

以上、簡単に団信の掛け方について触れましたが、この保険も詳しく書くと5回くらいに分けて話をする必要があり、また住宅ローンについても深く説明する必要がありますので、とりあえず今回はここまでにしておきます。

もしご興味があれば、近くの金融機関などでご相談してみてください。また、リクエストがあればとことん突っ込んでこの辺の保険の話をしてみてもいいかなと思ってます。

とりあえず本業は家庭教師なので、きちんと本道を守りつつ、時々気が向いたらお金の話をするスタンスで行きたいと思います。

 

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