今回は社会の効率的な勉強方法についてです。
…と言いましても、社会につきましてはやることはほぼ決まっているかと思います。以下に学習方法についてご紹介させていただきたいと思いますが、やり方としては以前記事にしました、「効率の良い勉強方法~まずは~」と同じような流れになるかと思います。
方法その1:授業中のノートの取り方
社会に限って言えば、授業中ノートにとることってほとんどないのかなと思っています。多分社会の授業をノートにとること=「お絵かき」になりがちだと思います。地理で地図を書いて川を青色で書いて、山を茶色で書いて…っとやるくらいであれば、地図帳にマーカーつけて、その特徴などを赤字記述するので十分ですし、先生が言った注意点などは教科書の該当箇所に赤で注意書きを書けば十分です。
一番やってはいけないのが、ノートをきれいに書こうとするあまりに授業中に聞いたことが全く頭に入っていないことです。これではもう一度同じ範囲を一から学習し直すことになるので、非常に非効率的です。それよりも、授業中はとにかく内容の把握に努めて、その場で重要なことを理解してしまうようにしましょう。
方法その2:ノートまとめは絶対にしない
方法その1の補足となりますが、一回授業でとったノートをさらに「ノートまとめ」と言ってまとめなおすようなことをするのは、個人的には絶対やらない方がいいと思っています。そもそもあまり効果のないノートをもう一度書くという行為は時間の大きなロスになります。時々、「ノートをまとめる時に覚える」、や「地図を書いて川を書いていくと覚える」という意見も聞きますが、そのような時は
「5分時間をあげるから、ここの範囲の内容をきっちり理解して。その後問題出すよ」
と言ってみます。すると、生徒さん方はどのような行動をとるかというと、5分間とにかく集中して教科書や資料集を読み込み、重要なところにマーカーを引くなどといったことをします。…誰一人として5分間を使ってノートをまとめたり、地図を書いてみたりといったことはしません(書いたノートを見る人はいるかもしれませんが、あくまで見るだけでまたさらにノートをまとめたりはしません。また、教科書に直接注意点を書いている人はノートを見ることもしません)。
つまり、本能的にノートまとめに5分費やすよりも5分しっかり教科書を見る方が効率的であると理解しているのです。ノートまとめは作業です。作業で理解は深まりません。
方法その3:流れで理解する
クイズのように一問一答でそれこそ暗記していくと知識の広がりがなく、角度を変えた問題に対処できなくなります。地理も歴史もそれぞれ流れをきちんと押さえて、ストーリー立てて理解できるようにしてください。
例
地理:大西洋をヨーロッパに沿って流れる北大西洋海流(暖流)の上を偏西風が絶えず吹いているから、ヨーロッパは緯度の割りに暖かいんだな。だから温帯の西岸海洋性気候はヨーローッパに多く分布しているんだな。確かにほとんどの国の緯度が北海道より高い位置になるな。…など
方法その4:社会の学習の流れ
以上を踏まえて、社会の学習の流れを書いていきます。
- 授業中は教科書や資料集に重要事項等を赤で記入しながら内容把握に努める(特に流れの把握)。ノート記入に力は割かない。
- 単元を一区切りとして、学校の問題集を解いてみる。きちんと解ければOK。解けないところがあれば、その場できちんと理解する。
- 市販の問題集(教科書準拠版が望ましい)を解く。
- テスト1週間前にさらにもう一冊市販の問題集を解く。
- テスト直前に学校の問題集と市販の問題集2冊で間違ったところを復習する(解きなおす必要はなく、きちんと理解しているか確認できればOK)。
以上となります。市販の問題集を2冊使うのは、出題の角度を変えるためです。求められている答えは一緒でも、出題のされ方によって解けない場合があるので、その感覚に慣れる目的があります。
社会はやったらやっただけ成果が見えやすい教科です。なかなか他教科が成果につながらないなどモチベーション維持が難しい時は、社会から取り組んでみるとスコアが目に見えて上昇しますので、モチベーションアップの効果があります。