学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

なぜ単価を低く設定できるのか

熊本市 塾 学習塾のNAKANO



また少し期間が空いてしまいましたが、どうにか塾開講の準備も一通り落ち着き、後は明日うまく回せるかというところまで来ました。

時期外れの開講ですし、また対象を中学1年生とかなり限定しているため、暫くはだれもご参加いただけないかもと覚悟していたのですが、ご参加のご連絡を頂き、飛び跳ねて喜んでいます。

まずは少しの参加者ではありますが、これから少しずつでも人数を増やしていけるよう、定期的なご案内と、そして何よりも私の指導力の向上に努めていきたいと意気込んでいるところです。

 

さて、今回は塾開講の裏話といたしまして、なぜ1講座500円という低料金設定で塾が開講できるのかについて書いていきたいと思います。

まず、最大のポイントが、

設備にお金をかけない

これにつきます。今回の学習塾は、市の施設である地域コミュニティセンターを利用しています。こちらは半日ほど借りて1,000円程度と非常に安く利用することが出来ます。また、講師も私が直接指導いたしますので、人件費もかかりません。事務関係は妻にも手伝ってもらっています。

広告には若干の費用が発生していますが、デザインは自分で行っているため、印刷費用と折り込みチラシ費用のみ。地域に1万部配っても多分数万円程度で済んでいます。また、一部ポスティングは自分で行っています。

ポスター、名刺、ポイントカード、回数券、シール等もすべて自分でデザインしていますので、印刷費用のみ。ホームページも自作です。その他小物類は100均で揃えています。

以上で開講まで合計10万円かかっていません。

 

塾のテナントを借りたり、設備を設置したり、改装したりすると、それだけで相当な費用を必要とします。また、事務員、講師の人件費、法人成りしていれば福利厚生費、社会保険料負担も発生いたします。それらを経費として授業料単価に上乗せするため、どうしても大きな塾ほど単価は高くなってきます。

 

私が銀行員時代取引先に最も注意してほしいと常々言ってきたのが、設備への投資です。生産ラインの増強の場合は不況下で余剰設備となることがありますし、社屋への投資などもっての他です。多少古くても社屋はあくまでも箱ですので、そこをいくらかっこよく、きれいにしても生産性はほとんど上がりません。しかも、そこにお金をかけた分は商品単価(サービス単価)として客に跳ね返ってくるのです。回収までにもかなりの時間がかかるので非常にリスクが大きいです(大きく利益を計上している場合はわざと減価償却費を計上して利益を圧縮し、節税対策をとるという利点はありますが、不況下になった場合赤字拡大の原因になりますし、節税効果はせいぜい出て行ったお金の30%程度で、70%は実際にお金が減ってしまいます。節税目的ならば、企業版ふるさと納税の方が3倍お得です)。

転じて今回のワンコイン学習塾は徹底的に設備投資を排除していますので、ほぼ私が食べていけるだけの収益が上がれば事業として成立いたします。これから生徒さんが少しずつでも増えていけば、十分やっていける計画になっています。

 

そのためにも、まずは生徒さん方にまた受けたいと思われるような授業を心がけなければなりません。安かろう悪かろうにならないよう、安くて最大の効用が果たせるよう頑張りたいと思います。ぜひご期待いただければと思います。

 

www.nakanoshinsuke.net