学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

うれしいお知らせ

熊本 中央区 塾

前回2020年度の実績報告をさせて頂きましたが、実は実績報告の後でさらにうれしいお知らせを頂きました。

こちらの生徒様は一昨年の中学受験~今年1月に行われた英検対策までの約1年半ほど指導させて頂いた生徒様です。現在は私が学習塾をメインにしておりますので、家庭教師の方はご卒業頂いています。よって、今回の年度実績には含めていなかったのですが、すごく伸びたとご連絡を頂きました。

元々国語に力のあった生徒様でしたが、今回の模試で国語は学年1位とかなりの好成績!また、昨年夏まで不得意と言っていた英語も2か月間行った英検特訓の成果もあり、学年で40番以上も上昇。センスのある数学も19番上昇。3科目偏差値が60を超えてきました。

すばらしい!!

ちなみにこれは公立中学校の偏差値ではなく、熊本トップレベルの中高一貫私立中学校での偏差値です。家庭教師を卒業されてからもすごく頑張って学習に取り組まれたのだと思います。本当におめでとうございました。

 

昔話をしますと、こちらの生徒様を指導し始めたのは小学校6年生の夏休み終盤です。中高一貫の私立中学校を受験するから指導してほしいとご依頼を受けたことからなのですが、正直この時期からの指導では中学受験は無理だと思っていました。どれだけ学校でトップレベルの成績であっても、中学受験の特殊な問題を解くことは至難の業です。しかも残り4か月で…。のど元まで「無理です」と出かかったのですが、模試を受けてもらってこの生徒様ならいけると確信いたしました。

結果は模試を受けた塾の中で一番下だったのですが、冒頭にも書きました国語にものすごく力があることが分かったのです。しかも算数もセンスがある。ある程度深くまで考えられているし、瞬間的な発想力もある。しかもコツコツ勉強することもできる。理科と社会はこれからやっていくとして、これならいけると実感したのです。多分合格はほぼ間違いなし。出来れば奨学生として学費免除位まで行けるかなという自信がありました。

結果、専願で受けて成績上位者ということで奨学生として合格。そのほか事前練習として受けたもう一つの中高一貫私立中学校も奨学生で合格することが出来、たった4ヶ月で一気にトップレベルまでのごうぼうぬきでした。

 

はっきり言って、たった4ヶ月でここまで伸びるのはほんとにまれです。通常なら私も無理と言います。この生徒様がここまで伸びたのは、受験勉強で国語をほぼ勉強しなくてよかったからです。目標としていた中学校の点数配分は算数100点、国語100点、理科50点、社会50点です。論説文はに若干時間を要したものの、ある程度軌道に乗ってからは過去問を数回解いて問題の特長をつかみさえすれば、この生徒様の場合、何もしなくても国語は8割程度いきました。よって、国語は過去問をやるだけで、残りの時間を算数、理科、社会に費やすことが出来たのです。社会が最後まで苦労しましたが、算数、理科もある程度得点できるようになりましたので、結構安心して結果を待つことが出来ました。

 

では、どうしてこの生徒様はそこまで国語力がついていたのでしょう。それは、小学校4年生の時に始めた読書マラソンという取り組みです。1年間でどれだけ読書できるか記録を付けていく取り組みということですが、この取り組みが見事はまって、それまであまり本を読まなかった習慣が一変し、ほぼ1~2日に1冊ペースで小説を読破していくまでになったそうです。確かに読書するだけでは国語の力は限定的にしかつきませんが、結構物語に入り込むことが出来ていたのでしょう。かなり深くまで読み取ることが出来ていました。

 

さて、その後中学に入学してさらに大躍進を遂げられたわけですが、ここにも大きな要因があります。それは毎日200字作文を書いていることです。毎日作文を続けるのは大変な事かと思いますが、1年近くも続けていれば、それは作文力も付きます。今ではほぼ200字ぴったりに文章を仕上げることが出来るようになっています。

 

思い返せば、私自身も小学校4年生から指導を受けた先生に国語の授業のたびに800字作文を書かされました。当時は鬼のような先生だと思っていましたが、おかげさまで作文好きなり、その後いろんなコンクールに応募して図書券を稼がせて頂きました。その図書券で買ったマンガも相当な数になりました。もともと理系ですけど、学生時代最後まで国語の偏差値が最も高かったです。受験時は理系でも、文系でも、小論文があっても問題なく好きな大学を受験できました。

 

国語の力というものは、一朝一夕に身につくものではありません。私は国語を指導するとき、生徒様に国語は筋トレのようなものと伝えています。すぐに結果が出るのではなく、地道に積み重ねて少しずつ結果がついてくるものだと知ってほしいからです。

面倒くさがらずどれだけ地道に積み重ねてくることが出来たか。大変かもしれませんが、地道な努力を続けて欲しいと思います。

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