学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

学習を習慣化しよう

熊本 塾 学習塾のNAKANO

熊本市内の中学校は今日が始業式です。新しい学年になり、クラスメートも変わり、担任の先生も変わり、教科書も変わり…と色々なことが変わります。この変化に伴せて、生徒様の生活自体も変えるいい機会だと思います。ぜひ心機一転今迄のいい習慣はそのままに、変えたかった習慣を見直す新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

…ということで、前回の「変わるって難しい」の話題から、学習をルーティン化するにはどんな手段があるかについて少し持論を述べたいと思います。あくまでも一個人の意見なので、参考程度に読んで頂ければと思います。また、今回の対象者はなかなか成績が上がってこない生徒様(偏差値50弱位)であると思って読んで頂ければと思います。それでは、今回は箇条書き形式でいきます。

【学習のルーティン化】

1.学習時間縛りをする

これは皆さん当たり前だよねと思われるかもしれませんが、まずはここから始めるべきだと思います。とにかく毎日20時と決めたら、絶対20時になったら机に向かうということを徹底してください。

ルーティン化するためには学習内容(今日は数学の宿題をしよう等)で一日の学習を決めないことです。学習内容でその日の学習を決めていくと、そのうち学習内容を調整し始めます。初めはそれなりに頑張りますが、人間とは楽な方に流れます。どんどん優しい学習内容にしていって最終的には「今日は宿題ないから勉強しなくていいや」というとんでも理論に終着してしまいます。「いやいや、学習は毎日するものだよ。宿題なければ学習する必要ないの?」…と言ってももう無駄です。「いいの。テスト前に頑張って今日の分一杯やるから!」となって、最終的にテスト前もさほど頑張らず、「テスト前に勉強するっていったじゃない」「知らない!」とバトルが始まってしまいます。

同様に一日1時間勉強するという組み方も継続性がありません。今日は19時から頑張ろう⇒今日はちょっと見たいテレビがあるから20時から⇒今日は疲れたから21時から⇒今日は眠いから明日今日の分と合わせて2時間しよう⇒そのままなし崩し的にしなくなると三日坊主化が目に見えています。

なので、時間でしっかり縛ることが大切です。一日の習慣の一つに組み込むことで、おのずとルーティン化していきます。最終的に学習の時間が決まれば、その時間を軸に一日の予定を立てていくようになります。

学習時間縛りは、ルーティン化の第一歩です。

 

2.学習時間になったら家族全員が学習モードに入る

生徒様がさぁ頑張るぞ、と思ってもテレビの音や笑い声が聞こえてきたら、やる気が大きくそがれてしまいます。自分だけ頑張っている孤立感を感じてしまうので、できればご家族全員でその時間は学習時間にしてしまった方がいいです。一体感が出てきますので、学習しない方が孤立感を感じるようになります。家族みんなの教養を高めるいい機会になるかと思います。

特に個人的な感想ではありますが、子供に小さいころから親が学習している姿を見せておくと、学習に対する抵抗が大分低くなるように感じます。

…と言いますのも、私が子供のころ祖父がよく自分の机に向かっているのを目にしてきました。真剣に机に向かう姿に、子供心にかっこいいと思ってました。また、父もやはりよく机に向かって学習しており、その姿に負けないぞと父が机に向かう間は自分も学習していました。そして今、自分の子供が私が毎日机に向かう姿を見て、「僕も勉強する~」と言って算数の勉強を勝手にはじめました。大人が学習する姿を見せることは、子供にとっては学習をポジティブなものだととらえる作用があるのだと思います。

 

3.学習はできればリビングでする

学習時間縛りが成功して机に向かうようになっても、学習することはあまりありません(言い切ってしまうのはあんまりかもしれませんが、まぁしません)。基本マンガを読むかスマホをいじります。自分で学習できればまず成績は勝手に伸びていっていると思います。そうなってないのであれば自分で学習していないと考えるべきです。

なので、ある程度成績が軌道に乗る(偏差値60前後)まではリビングで学習を行ったほうがいいです。誰かの目があるところで学習するようにしてください。小・中学生の生徒様であればまだまだ学習の仕方が分からなかったり、自分で集中力を持続させることが難しいです(好きな事ならとんでもない集中力を発揮しますが、成績が上がってこない生徒様の場合、集中力が学習に向けられることはありません)。

目が届かないところで学習しても、ほぼ学習効果はないものと思っていいかと思います。よって、学習の仕方や、内容をさりげなく見てあげてください。ここで注意すべきは頻繁に口を出さないことです。「こうしなさい、ああしない」だとバトルが始まります。「ここってどうやるの?どんな勉強法してるか教えて?」等疑問形で尋ねた方がまだ返答が返ってくるかと思います。

 

4.強制的に学習する環境にもっていく

例えば、朝7時には登校して授業が始まるまで学校で学習する。もしくは学校が終わったら理科室などの特別教室に行き(図書室だと気が散ります。理科室などの静まり返った教室がいいです)1時間学習して帰る。塾に行ったらそのまま最後まで居残りする。塾に早めに行く。など、強制的に学習しなければならない環境に身を置くことも効果があります。

ただ、この強制的な環境に行くのは生徒様自身の意識によるものですので、学習ルーティン化を始めたばかりの生徒様の場合、まだ意識が弱く単に時間つぶしになる可能性があります。ある程度できるようになってからの次の段階で行う取り組みと思って頂ければと思います。

 

とりあえず、簡単に4つ挙げさせて頂きました。細かく説明するとまだありますが、とりあえず大まかにこの4つを実践いただければとりあえず学習のルーティン化はできるかと思います。

他にも取り組んでいらっしゃる事例等ご意見があれば今後紹介させて頂きたいと思います。自ら学習するようになるというのが永遠の課題かと思います。生徒様の性格により、合う合わないがあります。まずは生徒様に寄り添って特性に合ったやり方で誘導してください。

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