学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

生徒様の意識が変わった!

熊本市 塾

一番最初の授業で、私には生徒様にひとつお伝えしていることがあります。これは、私が塾を運営する上で根幹となることで、新しい生徒様が入るたびにお話しをしています。

 

以前もブログに書きましたが、お伝えしている内容は「生徒様は3パターンに分けられる」ということです。パターンについて、呼び方はいろいろあると思いますが、私は

1パターン:被害者

2パターン:労働者

3パターン:求道者

と呼んでいます。

1パターン「被害者」は、勉強をさせられていると考えているタイプです。いやなのに無理やり「やらされている」と考えていますので、このタイプの生徒様はあらゆる手段を使って被害を最小限にとどめようとします。つまりさぼります。いかに塾に来なくていいようにするか、残念ながら塾に行かなければならない場合、いかに塾に滞在する時間を短くするか、塾ではいかに学習から意識をそらすかということに労力を捧げます。

このタイプは残念ながら成績を上げることはできません。拒絶していますので、無理やり学習させてもかわいそうです。

このタイプはさらに甘えん坊な性格が多いです。自分で責任を負わず、全て他人に甘えます。授業が分からない⇒授業している先生が悪い。勉強したくない⇒勉強する環境が悪い。でもいい成績は取りたい⇒とりあえず塾に行ったという実績さえあればそのうち成績を上げてくれるんでしょ。勉強しないけどいい学校に行きたい⇒逃げ回っていればそのうち今迄みたいに保護者が助けてくれるでしょ…。等々、あまあまな考えを持ってます。自分で打開する意思もありませんので、これを変化させるのは至難の業です。

また、塾にさえ入れればこのあまあまな考えを矯正してくれるという誤解を持つ保護者様もいらっしゃいます。もちろん競争していればそのうち変わることはあるかもしれませんが、それは塾の本来の目的ではありません。塾は学習を提供する場です。心を矯正する場ではありません。甘え癖を直したいのであれば、お寺で修行とかではないでしょうか?

ちなみに、この被害者タイプはどんなに良くても偏差値45を超えることはないです。逃げますので、上げるのは無理です。

 

次にタイプ2「労働者」です。こちらは学習はしなければならないものと考えていますので、与えられた課題はしっかりとこなします。こなしはしますが、それ以上のことはしません。そこまでです。なので、爆発的な伸びはありません。偏差値45~55位で収まります。私の塾のメインはこちらのタイプの生徒様です。

しっかり取り組んでさえいただければ、私が徹底的に指導しますので、更に高みを目指します。

 

最後にタイプ3「求道者」ですが、こちらは自分からとことん学習しますので、どんどん伸びていきます。はっきりってこのタイプであれば、塾はどこでも大丈夫かと思います。自分でできますので。

偏差値は一気に60を超えて70、それ以上まで行ったりもします。これは特定の好きな科目のみ発動する場合もあります。

 

タイプわけの詳細は以前にも書いたのでこのくらいで流すとして、今回はこのタイプわけを生徒様が口にしたということです。

今の生徒様には、この話を3月下旬の春期講習の時に致しました。そして今テスト対策期間中に生徒様から、「俺まだまだ労働者だ。被害者にはなりたくないけど。」という発言が出たのです。そして別な生徒様から「求道者になろう」という言葉も…。

このタイプ分けはあくまでも心持です。その心についてこういったマインドになろうという発言が中学1年生から出るという…。すごいと思いました。

単純にすごいと。それと同時に可能性を感じずにはいられません。以前から今の生徒様方には大きな可能性を感じていますが、よくこれだけの生徒様がうちに来ていただけたと。

そして、その後さらに驚くことが…。

 

私「来週から本気モードに入るから、明日はお休みにしてゆっくり休もう」

複数の生徒「え~。明日来ちゃダメなんですか。週末部活あるから明日来たかったのに」

 

このやり取りだけで、もうあなた方は求道者の一歩手前です!

休みにして喜ぶどころか不満だと!よし、それじゃあとことん付き合おう!

 

ということで、お休みを撤回し、テスト(6月5日)までは毎日開け続けることにしました。一人でも学習したい生徒様がいれば、開けますとも。とことんやろうじゃないですか!