学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

効率の良い勉強方法~英語~

 

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長々と続けてまいりました、効率の良い勉強方法シリーズですが、今回でラストとなります。ラストは英語です。
 
ただ、英語は非常にお恥ずかしい話、私にはこれといった強く推せる勉強法がございません。ここまで引っ張っておいて大変申し訳ございません。
私は英語圏に住んだこともなければ、英字の本をすらすら読んで意味を完璧に理解することもできません。英語でペラペラ会話することもできません。英検は高校生の時にとった2級以降受験していませんし、TOEIC等も受けたことありません。このような体たらくですので、胸を張って英語はこう勉強すればいいとは言えないのです。
英語の勉強に関してはその道のプロの方には全く及ばないと自覚しています。
 
ですので、今回は非常に控えめに、中学時代こんなことしておけば英語の勉強の足しになりますよ…くらいのものをご紹介させていただければと思います。
 
方法その1.とにかく英単語だけは徹底的にやる
言葉を知らなければ話すことも書くこともできません。まずは英単語を徹底的に覚えましょう。覚え方は、国語の漢字と同様、隙間時間を使って読み、書き両方しっかりできるものをすらっと飛ばして、できないものをマーカーでチェックしていき、チェック箇所をどんどん少なくしていくという方法でいいかと思います。
 
方法その2.自分に合った単語帳を見つける
これだったら単語おぼえやすいという単語帳を見つけてください。
個人的には桐原書店から出ている「Date Base シリーズ」がおすすめです。単語が同じ種類、状況、動作などでまとめられており、同じような意味の単語を一辺に覚えることが出来ます。また、CD二枚付なので、発音の練習もできます。専用ウェブページにはアニメーションもあり、幅広く単語を学習することが出来ます。
 
方法その3.リスニングCD付の問題集(教科書準拠がよい)を準備し、問題を解く。しっかりリスニングも行うこと。
 
方法その4.面白い洋画を英語音声で見る(日本語字幕付きOK)
出来れば、一度日本語吹き替えか日本語字幕付きで一通り見て内容を把握した後に再度英語音声で見ることをお勧めいたします。
一旦内容を把握しておけば、なんとなく言っている意味が分かるかと思います。
ちなみに、英語音声・日本語字幕の場合、1回目はどうしても映画に見入ってしまい、字幕に集中して英語音声を聞き取らないことが多々あります。なので、一度観終わって落ち着いてから2度目にこの方法をとることをお勧めいたします。
 
以上、あまりにもつたない内容で申し訳ございませんでしたが、簡単にご紹介させていただきました。英語に関しては単にテストでいい点を取るというのではなく、その英語を使えるようにすることが重要だと思います(本来の目的です)。使える英語を身に着けるには実際に使うことだと思います。ぜひ異文化交流や外国の友人を作り実際に英語を使う機会を得ていただければと思います。
 

効率の良い勉強方法~理科~

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そろそろ終わりが見えてきました、効率の良い勉強方法についてですが、今回は理科についてです。

 

理科につきましては、学習のやり方はほぼ「効率の良い勉強方法~まずは~」と同じやり方で大丈夫かと思います。ただ、実験の手順や実験器具の使用方法であったり、数学的手法を用いて解答する問題があったりするので、その辺については後の方に書きたいと思います。とりあえずは、学習方法について箇条書きに致します(全て以前書いたものそのまんまです)

  1. まず、教科書、学校所定の問題集の他に市販(できれば学校の教科書に準拠したものがよい)の問題集を2冊準備する
  2. 学校の教科書を習った範囲で一通り読み込み、重要箇所にはマーカーを(あんまり引きすぎないように注意)、注意点には赤で注釈を加えていく。
  3. 教科書を読んだ範囲で学校から配布されている問題集を解く。(ここまでで1日分)
  4. 毎日1~3を繰り返し、週末に市販の問題集2冊のうち1冊を1週間勉強した範囲分解く
  5. 毎週1~4を繰り返し、テスト前に今迄学習したところを再度読み返し、市販の問題集の2冊目を一気に解き、すべて解けたらOK。解けなかったところは再度関連する箇所を順序立てて復習する

 …と以上ほとんど変わり映えがないかもしれませんが、こちらのやり方で十分かと思います。但し、理科の学習の仕方として気を付けるべきは学習方法もですが、

準備する問題集が重要です。

 

理科は実験や生物、自然現象などビジュアルを把握することが非常に重要になってきます。そのため、文章が多い問題集よりも、絵やビジュアルが多い問題集の方が学習がしやすいかと思います。また、数学的手法を使う問題を苦手にする生徒さんも多いので、図を描いたり、計算問題が多数載っている問題集を1冊ご準備ください。今後おすすめの問題集についてもご紹介をしていきたいと思います。

以上より、

理科の問題集は、「ビジュアルが多い問題集一冊」と、「計算問題が多い問題集一冊」をご準備ください。

但し、一般的に計算問題が多い問題集は難易度が高い傾向にありますので、生徒さんに会った問題集を探していただければと思います。

 

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効率の良い勉強方法~国語~

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今回は国語ですが、本当の意味での国語の学習に近道はあまりありません。今迄培ってきたものがもろに実力として出るのが国語だと思います。

ちなみに”本当の意味での”と書きましたが、実はテストである程度の点数をとる方法はあります。それは、学校の国語のテストは教科書の文章ですので、学校で先生が話したことを逐一メモし、とにかく何度も教科書を読んで、読むたびにメモを確認しておけばたいていの問題は解けます(いわゆる暗記です)。

 

しかし、これは本当の意味での国語力ではありません。古文、漢文であれば上述のやり方である程度力はつくかと思います。しかし、現代文に至っては、入試で扱われる問題は初めて見る文章でしょうし、問題を作る人によって答えも違う(!!)ので出題者の気持ちをくみ取る力も必要になってきます。

なので、今回は効率の良い勉強の方法は先ほどの「教科書読み込んで、注意点を逐一確認する」でおしまいにしまして、現代文の地力を上げる学習の仕方について触れてみたいと思います。

 

最初に書きました通り、国語力に至っては急激に上昇させるのが難しい教科です。しかも、結構早い段階で国語力(特に文章読解能力と記述力)には差が出てしまうと思います。多分小学校高学年のころには顕著にその差が出てしまっているのではないでしょうか。つまり、小学校のそれも早い段階で国語力の下地が築かれているのではないかと思います。小さいころから活字に触れているのに、国語がぼろぼろという生徒さんにまずお会いしたことがありませんので(ゼロではないと思いますが、ほとんどいないと思います)。

また、本を読んでいる生徒さんの語彙力はかなり高く、漢字の読みはほとんど正答することが出来ます。書きの方はコツコツ努力して覚えていく必要がありますので、いかんともしがたいですが、ある程度読めない漢字でも、文脈から意味や読みを引っ張ってくる力が養われています。

 

…とここまで書きました通り、とりあえず本を読むことにより国語力は鍛えられる。しかも幼い段階から親しんでいるほど地力がある。ということです。

では、本を読みさえすればよい、もしくは大きくなってしまったら国語力はあきらめるしかないのか、と言えばそうではありません。

本を深く読む訓練をすれば国語力は鍛えることが出来ます。ここで重要なのは、「深く読む」ということです。ただ本に書いてある字をさらっと読んで、物語の流れだけ把握し、ああ、面白かったを繰り返してもなかなか国語力はつきません。読んだ本の趣旨を理解したり、文章の流れから登場人物の心情を読み取ったり、文章の裏に隠れている筆者の意図、その場面の情景等、とにかく文章から多くの情報を得ることが「深く読む」ということです。

では、どうやったら深く読めるのか。その他の国語力を鍛える手法も交えながら箇条書きにまとめたいと思います。

  1. 読書会を行う。二人以上(特に一人は読書が好きで、国語力が高い人が混じっている方がよい)で一緒の本を読み、感想や意見を言い合うことで、どんどん深く読み込んでいくことが出来ます。そのためには、同じ本を好きな友達を見つけましょう。もしくは友達に本を紹介してみましょう。友達も面白そうと思ってくれる解説が出来るでしょうか。その解説も本の要約力が問われます。※私の時は小学校低学年時、「ずっこけ三人組」という本で友人と盛り上がって話していました。
  2. 本を読むごとにその本の要約文を200字程度、その本に対する感想文を800字程度で書き、先生に添削してもらう。
  3. 自分で小説や読書感想文を書き、一般募集のコンクールに応募してみる。入賞すると副賞がもらえるのでやる気がわきます。
  4. 本のジャンルは何でもよいが、マンガや挿絵が多いものは情景を想像する行為を阻害するので避ける。
  5. テレビを見る時は字幕をオンにする(幼稚園~小学校6年位まで)。読む速度や語彙力の向上につながります。※うちの子はこのやり方で4歳までにひらがな、カタカナ、アルファベットの読み書きが出来るようになりました(親は一切習い事や指導をしたことはありません)。
  6. 毎日10分程度隙間時間に漢字の学習を行う。漢字は読みを隠して書きができるか。またはその反対。できないところだけマーカーを引き、再度同じようにやる。それをできないところがなくなるまで行う。

とりあえず、以上の6つをやってみてください。すぐに効果は出ないかもしれませんが、半年位で効果が表れてくるかと思います。

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効率の良い勉強方法~社会~

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今回は社会の効率的な勉強方法についてです。

…と言いましても、社会につきましてはやることはほぼ決まっているかと思います。以下に学習方法についてご紹介させていただきたいと思いますが、やり方としては以前記事にしました、「効率の良い勉強方法~まずは~」と同じような流れになるかと思います。

 

方法その1:授業中のノートの取り方

社会に限って言えば、授業中ノートにとることってほとんどないのかなと思っています。多分社会の授業をノートにとること=「お絵かき」になりがちだと思います。地理で地図を書いて川を青色で書いて、山を茶色で書いて…っとやるくらいであれば、地図帳にマーカーつけて、その特徴などを赤字記述するので十分ですし、先生が言った注意点などは教科書の該当箇所に赤で注意書きを書けば十分です。

一番やってはいけないのが、ノートをきれいに書こうとするあまりに授業中に聞いたことが全く頭に入っていないことです。これではもう一度同じ範囲を一から学習し直すことになるので、非常に非効率的です。それよりも、授業中はとにかく内容の把握に努めて、その場で重要なことを理解してしまうようにしましょう。

 

方法その2:ノートまとめは絶対にしない

方法その1の補足となりますが、一回授業でとったノートをさらに「ノートまとめ」と言ってまとめなおすようなことをするのは、個人的には絶対やらない方がいいと思っています。そもそもあまり効果のないノートをもう一度書くという行為は時間の大きなロスになります。時々、「ノートをまとめる時に覚える」、や「地図を書いて川を書いていくと覚える」という意見も聞きますが、そのような時は

「5分時間をあげるから、ここの範囲の内容をきっちり理解して。その後問題出すよ」

と言ってみます。すると、生徒さん方はどのような行動をとるかというと、5分間とにかく集中して教科書や資料集を読み込み、重要なところにマーカーを引くなどといったことをします。…誰一人として5分間を使ってノートをまとめたり、地図を書いてみたりといったことはしません(書いたノートを見る人はいるかもしれませんが、あくまで見るだけでまたさらにノートをまとめたりはしません。また、教科書に直接注意点を書いている人はノートを見ることもしません)。

つまり、本能的にノートまとめに5分費やすよりも5分しっかり教科書を見る方が効率的であると理解しているのです。ノートまとめは作業です。作業で理解は深まりません。

 

方法その3:流れで理解する

クイズのように一問一答でそれこそ暗記していくと知識の広がりがなく、角度を変えた問題に対処できなくなります。地理も歴史もそれぞれ流れをきちんと押さえて、ストーリー立てて理解できるようにしてください。

地理:大西洋をヨーロッパに沿って流れる北大西洋海流(暖流)の上を偏西風が絶えず吹いているから、ヨーロッパは緯度の割りに暖かいんだな。だから温帯の西岸海洋性気候はヨーローッパに多く分布しているんだな。確かにほとんどの国の緯度が北海道より高い位置になるな。…など

 

方法その4:社会の学習の流れ

以上を踏まえて、社会の学習の流れを書いていきます。

  1. 授業中は教科書や資料集に重要事項等を赤で記入しながら内容把握に努める(特に流れの把握)。ノート記入に力は割かない。
  2. 単元を一区切りとして、学校の問題集を解いてみる。きちんと解ければOK。解けないところがあれば、その場できちんと理解する。
  3. 市販の問題集(教科書準拠版が望ましい)を解く。
  4. テスト1週間前にさらにもう一冊市販の問題集を解く。
  5. テスト直前に学校の問題集と市販の問題集2冊で間違ったところを復習する(解きなおす必要はなく、きちんと理解しているか確認できればOK)。

 

以上となります。市販の問題集を2冊使うのは、出題の角度を変えるためです。求められている答えは一緒でも、出題のされ方によって解けない場合があるので、その感覚に慣れる目的があります。

社会はやったらやっただけ成果が見えやすい教科です。なかなか他教科が成果につながらないなどモチベーション維持が難しい時は、社会から取り組んでみるとスコアが目に見えて上昇しますので、モチベーションアップの効果があります。

 

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効率の良い勉強方法~算数・数学~

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今回から、各教科に絞って効率の良い勉強方法を書いていこうと思います。

ただし、色々書いていきますが、あくまでも手段の一つとして受け取っていただければと思います。生徒さんそれぞれ個性があるように勉強法も様々かと思いますので、一番集中できるやり方を見つけていただければと思います。そして私の記事がその一助にでもなれたらうれしいです。

 

では、今回は算数・数学についてです。

ただし、中学受験の算数は今回の記事の内容とは合わないので、除外させていただきます。あくまでも学校で習うレベルの話として受け取っていただければと思います(中学受験算数については、後日愚痴も交えて書かせていただきたいと思います。小学校の授業で到底取り扱わないようなテクニックを使う中学受験算数にどうしても違和感があります)。

 

まず、算数・数学で最も重要になってくるのは「多段階思考」です。簡単にいいますと、どれだけ深く考えることが出来るかということです。

通常の計算問題でしたら機械的に問題が解けてしまいますし、単に公式丸暗記でその公式に数字を入れこめば問題が解ける…というような基礎問題であれば対して深く考える必要はないでしょう。

ここで重要となるのは、応用問題と言われる、例えば文章問題であったり、図形問題のひねった問題が出た時にきちんと問題の意図と解法、そして解法の理由まで導いてこれるかということです。思考段階が浅いとこれらの問題に全く手が出なくなってしまうため、とにかく「勉強=覚える、回数をこなす」というやり方をとってきた生徒さんには早くこの思考から抜け出してほしいと思います。

 

それでは、多段階思考をいかに身に着けていくかについて書いていきたいと思います。

 

方法その1.まずは難しいと思う(生徒さんに合った難易度)問題を答えを確認しながら解く

いきなり遭遇したこともない問題をいろいろ試行錯誤して解くっていうのはなかなかハードルが高いかと思います。まずはいろんな問題を答えを見ながらでいいので、経験することです。こういった時にはこういった考え方があるんだという考え方の角度を身に着けていくことが必要です。自分の中にいろんな引き出しを作って行きましょう。

 

方法その2.同じ系統の問題を解いていく

ある程度引き出しが出来たら、いよいよ応用問題に自力で取り組んでいきます。答えを確認する勉強の仕方は、経験を積むことが出来る一方、答えに頼りがちにもなりますので、その癖を抜いていく必要もあります。この段階ではとことん問題に食らいついてください。歯を食いしばりながら問題に取り組んでいただければと思います。その時、ランダムに問題をこなすよりも、関数なら関数だけでまとめて問題を解いていきます。一つの分野におけるアプローチ方法を経験していきます。

 

方法その3.問題になれたら、問題の解法が頭に浮かぶかやってみる

ある程度なれたら、すべての問題をノートに解く必要はありません。ああ、これはこうやってアプローチすればいいよね。と頭に解法が浮かぶかやってみてください。頭に解法が浮かべばその問題は飛ばし、ちょっと自信がないものや解法が浮かばない問題についてノートに解いてみてください。かなりの時間の節約になると思います。

 

方法その4.問題を解いたら、その解法について誰かに説明する

解いた問題について、その解法に至った経緯を親御さんや先生に説明するようにしてみてください。すらすらと説明できればよし。これがうまく説明できなかったら、単に解き方を暗記していたり、なんとなく解いたことになりますので、きちんと理解できるまでその問題にアプローチしてください。

 

上記のように多段階思考といっても、経験と理解から始まります。いきなりすごい解法を自分で思いつけっていうのは至難の業です(自分で公式編み出すようなものです)。それを踏まえて、その使い方やアプローチの仕方の手段を多数持つこと。作った自分の引き出しを上手にあけていくことが多段階思考へとつながっていきます。

 

最後に、考えているように見えて、すごく浅いところで思考が止まってしまっている場合もあります。う~んとうなっていながら、実は全く深いところを考えていないような時は、まったくペンが動いていない、もしくは目線が問題をとらえていない、もっと言いますと、ペンが問題の方を向いていない(たとえば机や、ノートの外れたところにペン先が向いている場合はほとんど考えていない場合があります)などの兆候がみられます。これらは、単に多段階思考ができないのではなく、経験が足りておらず、開ける引き出しがなくて途方に暮れている状態です。

とりあえず引き出しがいっぱいあれば、どれがいいかアプローチを始めますので、ペンは動き始めます。

なので、この状態のときはまだ応用問題に自力でとりかかる段階ではありません。まだ経験や理解が足りていないので、再度基礎から学習する必要があると思います。

 

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効率の良い勉強方法~まずは~

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今回より、効率の良い勉強方法について数回書いていこうと思います。まずはすべての教科に共通する学習の仕方について軽く触れておこうと思います。

 

「さ~って勉強しよう!」と思ったとしても、小学生や中学生になったばかりの生徒さんは何をどうやっていいものやら分からない方が多数だと思います。

勉強法はそれぞれやりやすい方法があるかと思いますので、いろいろ試しながら自分に合った勉強法を確立していただければと思いますが、まずは以下の方法をお試いただけたらと思います。

  1. まず、教科書、学校所定の問題集の他に市販(できれば学校の教科書に準拠したものがよい)の問題集を2冊準備する
  2. 学校の教科書を習った範囲で一通り読み込み、重要箇所にはマーカーを(あんまり引きすぎないように注意)、注意点には赤で注釈を加えていく。
  3. 教科書を読んだ範囲で学校から配布されている問題集を解く。(ここまでで1日分)
  4. 毎日1~3を繰り返し、週末に市販の問題集2冊のうち1冊を1週間勉強した範囲分解く
  5. 毎週1~4を繰り返し、テスト前に今迄学習したところを再度読み返し、市販の問題集の2冊目を一気に解き、すべて解けたらOK。解けなかったところは再度関連する箇所を順序立てて復習する

以上の流れになります。ほぼ毎日のルーティンとして続けていただければ、どの教科も基礎力がついてくると思います。平日1時間~2時間程度、休日2時間~3時間程度の学習時間でできるのではないかと思います。

 

さて、次に問題集における学習の仕方ですが、できれば最初は答えを横に置いて、わからない問題は一問ずつ答えを確認しながら進めていただければと思います。

横に答えを置いたといっても、答えを写すのではなく、わからない問題をそのままにしておかず、その場で解決するために使う」のです。

往々にして、いったん問題集を最初から最後まで一気に解いて、わからない問題は放置、答え合わせもまるつけをして、間違ったところは赤で答えを書いて終わり…といった問題集の使い方をしている生徒さんが多いのではないでしょうか。しかし、そのやり方で間違った問題を解けるようになったかというと、もう一回やってもやっぱり同じ問題を間違えます。つまり、わからない問題をそのまま放置してしまうのです。

 

なので、わからない問題は答えと解説を確認して、その場で解決して一つずつ進めていく方が堅実です。ただし、わからなかった問題についてはきちんと赤でばつを付けるようにしてください。復習するときにどこを間違ったが明確にするためと、自分はすべて解けたという「錯覚」をなくすためです。

最後に、学習終了後絶対にあやふやな個所や、わからなかったところがそのまま残っているということがないようにしてください。解答に至った経緯を自分の口できちんと説明できるかでチェックしていくことをお勧めいたします。

 

では、次回から各教科に絞った方法を紹介していきます。

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効率の良い勉強方法~前置き~

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中学生以上になると、大体月に1回位の頻度で何らかのテストがやってくると思います。二学期でしたら、学期初めの実力テストから始まり、中間テスト、期末テストと最低3つ。学校によってはこれに模試なんかも混じってくるのではないでしょうか。

 今回はそのテスト前の準備の負担を軽減すべく各教科の勉強の仕方について書いていきたいと思います。

 

テスト前になって、毎日寝不足になるくらい遅くまでテスト勉強を頑張っている生徒さんを見かけます。一生懸命頑張っているなと感心する傍ら、あまり無理しすぎないようにきちんと睡眠もとってほしいなと心配になります。

 さて、一般的な公立中学校の場合テスト勉強にかける時間配分とはどのようにしたらいいのでしょうか?私のかなり個人的な感想で言えば、数学2時間、英語2時間、理科4時間、社会4時間、国語1時間くらいでしょうか。よって、1週間ちゃんとやれば十分テスト範囲をやり終えることができると思います。

ただし、ここには前提があります。それは、

「当日授業で学んだことは、当日中にちゃんと理解しておく」ことです。

これだけ徹底しておけば、テスト前に寝不足になるまでテスト勉強する必要はありませんし、そもそも一夜漬けに近い状態でテストに臨むのに対して定着度合いも違いますので、きちんと正答を導くこともできるようになります。また、もともと勉強時間が少なくて済むので、少し頑張れば応用問題まで取り組むことができ、さらなる上積みを行うことができます。

 

「な~んだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、当日学んだことを当日きちんと理解していくということは結構大変です。一日5~6時間授業を受けていきますので、学ぶことも結構あります。

それでは、これから5回に分けて各教科ごとに日頃の勉強~テスト前の学習についてまとめていこうと思います。

別に大したことではないのですが、とにかくまずは特別なことをいきなり始めるのではなく、当たり前のことからコツコツ始めてみてください。目指すは勉強量の平準化です。一番の問題点は自分で勉強することなんですが、そこについては最後にまとめさせていただきます。

ちなみに私自身も中学生時代はこのやり方のみです。きちんと10時~6時半まで睡眠取りながら、自学のみでやってこれたので自分で実証済みです。定期テストも250点中230~240点くらいは取れていましたので、このやり方で十分だと思います。

これは私の学力が高い云々ではなく、中学で学ぶ範囲であれば、取り組み方ひとつで十分対処が可能だということです。

 

それでは、詳しくは次回以降やっていきましょう。

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