学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

受験直前・直後にやってはいけないこと

熊本市 塾

今日は私立高校(奨学生・専願生)受験日です。塾業をしていると、やはり受験日と合格発表日は落ち着かないです。仕事をしながらも「今は3教科目あたりかな」と考えてしまい、なかなか手につきません。

生徒様方は今まで学習に取り組んだ努力を最大限発揮できるよう、自信をもって受験に臨んでください。微力ながら講師一同応援しています。

 

さて、今回は受験直前~受験直後の過ごし方について注意点を記載いたします。今回ここに記載する内容は、今までに実際にあった、この時期絶対やってはいけないことです。現3年生には担当講師から何度も話があっているかと思いますが、来年以降受験を迎える1年生と2年生は、テスト前や受験前のNG行動ですので、是非注意してください。

また、所見については私の個人的見解ですので、どうぞ一つの考え程度に見てください。

 

NG行動1.受験1カ月前くらいまで余裕で過ごした一方、直前1週間くらいで急に焦って弱点克服に取り組む。

これはよくあります。1カ月という期間がまだかなり余裕があると認識してしまうのかもしれません。このくらいまでは結構塾を休んだり、自習せずに授業終了とともにすぐに帰宅されたりします。しかし、それが受験1週間前になると、後合格圏に10点足りない。どうにかこの1週間で到達したい。どうか学習に付き合ってほしい。と依頼があります。もちろん頑張る姿勢は素晴らしいので、私にできることがあれば可能な限り学習につきあいます。

しかし、結論から言いますと、この場合ほぼ間に合いません。1週間で10点ってとんでもないことです。重要個所をつきっきりで学習したとしても演習不足で腹に落ちていませんので、入試レベルの問題にはかなり苦労します。

本来は1か月前に弱点個所を徹底的にやり、2週間前にそこの総演習をし、1週間前に定着漏れがないか確認してようやく解けるようになります。10点あげるためにはどんなに遅くても1か月前に必死に足掻く必要があったのです。

 

2.直前期に友達とだけで自習

これは言わずもがな、ある例外を除いて絶対に自習が継続しません。集中力がもって2時間というところだと思います。そのうちわからないところを友達に聞き始め、更に話の内容が全く関係ないことになり、以降集中力がもとに戻ることはありません。後は延々と友達と話し続けるだけです。また、勉強している体裁を保つために社会の問題の出し合いっこ(ほとんど意味がありません)といったことをし始めるくらいでしょう。

友人が複数人いる場合の自習は必ず人の目が行き届いている空間、または図書館など全員が真剣に学習している空間などで行ったほうがいいです。それができない場所で、友人と連れ立っての自習は時間をつぶしますので避けるべきです。

例外的に学習する内容と分量が目に見えて決まっていて、それをしっかりとチェックできる体制が整っている場合は集中できます。何としてでも当日中にやり上げなければならないことが、目の前に数値や分量でありますので、否が応でも取り組みます。そのあと責任者(講師やご家庭の方等)がその内容をチェックしてしっかり取り組んだかどうか確認すればいいです。目標に到達していなかったり、取り組み方が不十分な場合、徹底的に追及されると真剣に取り組めます。

 

3.受験後遊んだり、合否結果でうまくいかなかったときに落ち込んで数日学習から遠ざかる

受検は志望校の合格が出るまでは終わりません。しかも前述したように受験期直前の一日は非常に重要です。にもかかわらず、受験当日は疲れたからリフレッシュにとそのまま一日中遊んだり、合格発表日に結果が良くなくて落ち込んで数日つぶしてしまうなど、合格圏ギリギリで数点を争っているときに、あまりにももったいなさすぎます。武道でいう「残心」の気持ちが大切です。受験して終わりではありません。結果が出るまで終わりませんので、そこまでは常に戦い続ける姿勢が必要です。

ちなみに、これは私立専願受験の生徒様に多く見られます。ここで受かればもう受験が終わりだという気持ちから、結果が出るまでの1週間程度学習に身が入らない場合が多々あります。そして結果発表後にうまくいかなかった場合、1~2日落ち込んで学習から遠ざかり、次に2週間後に迫った私立一般のためにまた慌てて学習するというサイクルです。ここまでで3週間あった学習期間が1週間以上過ぎ去っています。

経験上、このサイクルにはまってしまうとその後もあまりうまくいきません。

一方で公立高校を第一志望にしている生徒様はかなり強い印象があります(あくまでも印象です)。最後までとにかく粘るので、途中で受験する私立もよい結果が出ることが多いです。

とにかく、目線は公立高校受験日に合わせておくと精神もある程度安定するかと思います。

 

4.そのほか、受験日前日にあまり早く寝すぎない(生活習慣が崩れるため、当日調子が出ないことがあります)。もし当日早く起きる必要があるなら、受験3日位前から生活習慣を当日に合わせておいた方がいいです。

 

以上、つらつらと書かせていただきました。

第一志望の高校に全員進学できるよう、今後も助言も含め支えてまいります。