学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

映像授業の限界

熊本 塾

実験的に授業動画を配信して1週間ほどたちました。

塾生への限定配信ではありましたが、とりあえず私もユーチューバーデビューです。

 

さて、視聴者数を確認すると…見てない!高校生の補講用に動画配信しましたが、特定の生徒様がみていないような視聴数。1,2名はどうやら補講代わりに視聴いただいたみたいです。しかし、補講対象者全員は見ていないようです。

 

やはり、いつでも見れる⇒今は見ない⇒いつかは見よう⇒そのまま放置

の流れが出来上がっちゃったみたいですね。

補講ですので、どうしても受けれない生徒様向けにこの手法は残したいと思いますが、映像授業をメインにするのはやめたほうがよさそうですね。これは成績上がらないです。

 

やっぱり人間なので、目の前に人がいてしっかり見てないと怠けます。自分でしっかりできるのであれば、相当な精神力を持っていないと難しいです。私もそれは十分理解していましたが、もしかしたらと少し淡い期待をしていました。

厳しい受験を耐えた高校生でもこの状況なので、中学生向けの映像授業はよほど仕組みをしっかりしないと失敗しそうですね。受けっぱなしではなく、しっかりと学習内容を確認する仕組みを入れる必要がありそうです。

 

さて、以前の記事にも記載したように、私自身映像授業に大きな効果があるとは思っていません。理由は前述の通り、人間はさぼる生き物だからです。

巷でAIによる自動学習等もありますが、やはり同じだと思います。人は機械に指図されても動きません。幾分効果があるとしても、やはり直接人から指導されるのとは雲泥の差があります。

AIや映像授業で大きな効果を得られる生徒様は、かなり意識が高く自分で学習できる生徒様⇒そもそも高い学力を持っている生徒様です。成績を上げるためにAIや映像授業ではなかなか難しいと感じます。

 

AIの普及により、多くの仕事がなくなるといわれています。確かに私が以前勤めていた銀行の融資判断などは情報をAIに入れちゃえば簡単に早くできてしまうでしょう。そう遠くない未来に融資判断業務などはなくなってしまうと思っています。

では、学習塾はどうか。私はなくならないと思っています。人間は楽をしたがる生き物なので、機械程度が色々いったところで、緊張感がなければ大抵は力を抜きます。最大限の効果はやはり直接人からの指導でないと難しいというのが私の考えです。

空気をピりつかせる、和ませる等、学習状況を判断しながら的確な空気感を与えるのは人でないと難しいです。機械から何を言われても心に響かないですから。