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熊本県公立高校入試はどこが勝負所になるか!

熊本市 塾

2023年度熊本県公立高校入試の得点一覧が出ました。これを基に、どこが熊本県公立高校入試の勝負所になるのか、個人的な見解を述べたいと思います。

(総合):総合得点を見ると最上位2校の合格ボーダーラインは、190点以上と175点以上位だったのではないかと思います。ここに内申点が入ってきますので、実際はもう少し上下に動きます。今後も同様の水準の問題か、もう少し難しくなってくるかと思いますので、四校以上を目指す場合は、150点以上は確実に取れるだけの力をつける必要が在ります。定期テストではなく、入試でこの点数を取らなければならないので、定期テストレベルで換算すると入試よりも+40点くらいを安定して得点できるようにする必要があるかと思います。

(数学B):数学は40点以上を取るのが極めて難しいです。最上位校合格レベルでも数学は40点を切ります。しかし、一方で普通科全体の平均点が29.4点も取れています。これは、30点程度はある程度誰でも取れますが、残り20点分は極めて難問が並び、中間の問題がないといえます。例年この形ですので、どれだけ数学が得意でも40点前後、きちんと学習していれば苦手でも30点前後取れます。つまり、得意と苦手の差が10点程度ですので、数学ではほとんど差がつきません。後述しますが、勝負は理科と社会でいかに得点できるかにかかっています。

(国語):国語も最上位校合格レベルで40点取れていません。これは二つ要因があり、一つは読解文が長く、記述問題が難しいため、最後まで行きつかない。もう一つは記述で点が取れないということです。よく、自己採点では40点以上とれているのに、得点開示では30点前後しか点が取れていないという現象が起こります。これは、記述がしっかりかけていないことによります。自分ではしっかりかけたつもりでも、答えには不十分で点になっていないからです。読解力や記述力は自力ではなかなか身につきませんし、身に付けるためには年単位のトレーニングが必要になります。弊塾では、読解ロジックの基礎トレーニングを行っています。国語に不安がある生徒様はまずこちらにしっかり取り組んでください。ロジック学習後、徹底的なな読解トレーニングを行っていく必要があります。

(理科):最も注目する内容です。普通科の理科の平均点が22.2点に対し35点以上得点できている方も多数います。つまり、上位校を狙う場合平均点が22点前後になるような問題で35点以上取る力が必要になるということです。理科は入試の直前まで質問の多い科目です。最後まで理論を理解できずに入試に突入し総崩れを起こすというパターンです。とにかく暗記で乗り切ることがないよう、原理原則をしっかりと押さえていってください。

(社会):社会は高得点科目です。上位校を狙う場合は社会で40点以上は必須です。高得点でも差はつかず、社会で点を落とすと必然的に公立高校の合格自体が難しくなってきます。この科目だけは40点以上必達を至上命題として取り組む必要が在ります。

 

簡単に各科目(英語はちょっと特色がなかったので省きました)について記載いたしました。あくまで私の感覚ですので、参考程度に見てください。