学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

学習したことはどうしたら定着するのか

初めての長文投稿となりますので、今回は学習の定着について個人的な考えを述べさせていただきたいと思います。

 

学校で勉強し、塾にも行っているのに、なぜか成績が芳しくない。もしくは、学習したところが全くできない…といったご経験はないでしょうか。

 

これは、学習したことが俗にいう「腹に落ちてない」ためにおこってしまうのです。

 

私自身のことで大変恐縮ですが、学生時代のお話をしたいと思います(興味なかったらすみません)。

 

大学受験前の夏休み、私は某大手予備校の夏期講習に参加しました。私は基本独学でやってきており(中3の夏期講習は行きました)、予備校とはトップの方々が勉強するところなんだろうと、相当緊張したのを覚えています。

 

さて、夏期講習の授業の内容はというと…想像以上にわかりやすく、私にとってまさに革命のごとき出来事でした。すごく難しそうな問題が、先生の解説を聞きながらだとすいすい解けてしまうのです。これが予備校の先生の指導力か~と感動いたしました。

 

しかし、です。あれだけ授業ですいすい解けたはずの問題ですが、いざ模試で同じような問題がでてもさっぱり解けないのです。

 

つまり、丁寧な解説でわかった気になっていて、それを自分自身で理解することはできていなかったのです。いうなればスタートからゴールまで手を引いてきてもらっただけで、自力で終始歩ききる力は身についていなかったのです。

 

この例えは、予備校のわかりやすい授業を否定するものではありません。むしろわかりやすく解説してもらうことで、しっかりと復習しておけば、確かな実力を身に着けることができるでしょう。

 

言いたいことは、「教えてもらったことは腹におちてますか?」ということです。最初は手を引いてもらっても最終的にスタートからゴールまですべて自分の力でやりきって初めて「腹に落ちた」といえるのです。ここまでできないと、本番では解くことができないと思います。

 

ちなみに、学校の授業を腹に落とす一番の手段が、学校から出る宿題や問題集だと思います。学校で学んだ直後、しっかり考えながら宿題に取り組んでください。これだけでかなり授業の内容を腹に落とすことができるはずです。めんどくさいからと、適当にやったり、答えを写したりしたらせっかくの腹に落とす機会を逃してしまうことになります。

そうすると、後々もっと大きな犠牲を払って初めから学びなおすことになるのです。

苦しいかもしれませんが、しっかりと自分で考え、自分で理解しきるまで取り組んでくださいね。