学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

宿題は自力でしたほうがいいです

前回少し宿題に触れましたので、今回は宿題について少し書きたいと思います。

 

まず、結論から言うと「宿題は自分の力で仕上げましょう」です。

 

当たり前のことなんですが、実は家庭教師をしていると、これが当たり前ではなくなってくるのです。

 

どういうことかといいますと、家庭教師訪問すると「今日は学校から宿題が出てて教えてください」となるのはしょっちゅうあります。生徒さんからしても、せっかく家庭教師が来るんだし、ここで聞かないと損だよね。と思うのは当然です。

でも、場合によっては家庭教師と宿題をすることが学習効果を損なうことにつながることもありますので、注意が必要です。

 

それはどういったときでしょうか?

では、ここで少し宿題というものについて考えてみたいと思います。

 

まず、宿題を出す先生の立場から。

宿題は授業の定着を目的として出しています(決して嫌がらせではありません)。

この意図で宿題を出すときに、誰かの手を借りないとできないようなものを出すでしょうか?

皆家庭教師や塾で宿題を教えてもらえるわけではないことは先生も承知しているので、生徒が一人でできるレベルの宿題を出しているのです(悲しいことに時々先生のご乱心のごとき宿題を出すことがありますが…)。ですから、通常生徒も自力でできます。この時、前回ブログで書いた授業の内容を「腹に落とす」ことになるのです。

 

次に生徒の立場から

先ほども書いた通り、宿題は頑張れば生徒の自力で完了させることができます。自力でできれば、理解が深まると同時に一人でできたという達成感を味わうことができるでしょう。

 

ちなみにこの宿題を家庭教師と一緒にやってしまうと、他の生徒が自力でやっている宿題を人の手を借りて仕上げていくことになります。確かに解説を聞いてすいすいできるかもしれませんが、すべて自力でやりあげた生徒に対し、達成感は少なくなるのではないでしょうか。

 

さらに、よくあることですが、家庭教師と宿題をすることが常態化すると、本来空いた時間に自力で宿題に取り組めたはずなのに、家庭教師がくるまで宿題はせずに待っていようという思考に変わります。本来自力でできるはずのものが、人の手を借りることが前提になってしまうのです。さらにこの思考が進むと…宿題が終わらなかったのは家庭教師のせいだ。という風に変化してしまいます。

これだとせっかく学習効率を上げようと家庭教師を雇っているのに、本末転倒ですよね。

 

ただし、家庭教師をうまく使って、宿題をするという方法もあります。

それは、まず自力で宿題に取り組み、どうしてもわからなかったところだけ残しておいて家庭教師に解説してもらい、その後自分で解きなおし、さらに家庭教師から類題を出してもらって弱点を補強する。といったやり方です。

これだと、宿題を使って自分の弱点を洗い出し、さらに弱点を補強することができるでしょう。

 

最初の事例との大きな違いは、最初から最後まで人に頼るのではなく、あくまでも自力で頑張って、それでもわからないところだけ、しっかり理解を深めるために教えてもらうという宿題に対する取り組み姿勢です。

 

どんなことにおいても、まずは自分の力で取り組むという姿勢を持っていただければと思います。

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