学習塾のNAKANOのBLOG

小・中学生の学習方法や環境について

集団大手塾と集団個人塾

熊本 塾 学習塾のNAKANO
昨日髪を切りに行った時に、そこで高校生と中学生のお子さんをもつ女性とお話をいたしました。話は塾の話になり、その女性曰く「最初は大手塾に行っていたけど、授業についていけなくて個人塾に変えたら成績上がって志望校に受かりました。やっぱり個人塾がいいですね」とのことでした。

 

私の意見としては半分は賛成ですが、半分は意見が異なります。まず、集団授業を行う大手塾と個人塾の違いについて簡単にまとめてみます。

※あくまでも集団授業を行う塾であり、最近個人塾ではやりの個別指導塾は含みません。

 

<大手塾>

①生徒様の学力に応じてクラス分けがあり、学力に応じた授業がある。

②予め予定されたカリキュラム通り安定して授業が進行していく。

③生徒数が多い。

④基本料金が比較的安い。一方でオプション等を付けると高額になる場合もある。

 

<個人塾>

①講師が一人の場合、クラスも一つの場合が多い。レベルに差がある場合授業が難しいもしくは簡単すぎると感じる。

②カリキュラムは臨機応変。ある程度状況を見ながら進めていく。

③生徒数が少ない。

④基本料金は高い。一方でオプションなどはあまりないため追加費用がさほど掛からない場合が多い。

 

簡単に大きな違いとしてはこんなところでしょうか。もちろん一般論ですので、これらの条件とは合致しないところも多々あるかと思いますが、とりあえずざっくりとはこんな感じです。

簡単に言ってしまうと、大手塾は「チェーン店のパッケージ商品」、個人塾は「地元工務店のオーダーメイド商品」というイメージです。

大手塾の場合は運営元がカリキュラム等を管理していますので、学校によって教育水準に大きな違いはありません(教師による違いはあるかと思いますが)。一方、管理されていますので、勝手に教材を変えたり、スケジュールを変えたりすることが出来ません。なので、今日はここ、次回はここという形で決めたとおりに進んでいきます。進行に生徒様方の授業後の理解度はあまり考慮されていません。もし追いつけない場合は系列の個別塾を紹介されて個別に学力補完するといった対応ではないでしょうか。

個人塾は教える先生の力量によって当たり外れが大きくあります。また、生徒様と合う合わないもありますので、選択が難しいところがあるかもしれません。一方生徒様の状況に応じてカリキュラムは臨機応変に変更できますので、うまく対応できる先生でしたら、生徒様の理解度が上げやすい授業が展開できます。

 

さて、これらの条件から鑑みるに、私は大手塾か個人塾かは「生徒様が自分で学習できるか」で判断すべきかなと思います。また、学力の目安では偏差値55以上の生徒様であれば大手塾のメリットを享受できるかと思います。出来れば偏差値60位あればいいかと。

一方で偏差値が50に届かない生徒様であれば、個人塾を検討するのもありかなと思います。多分画一的に進むカリキュラムでは相当学習内容の取りこぼしが発生するでしょう。出来るまでやるスタイルの個人塾の方が穴を埋めながら進んでいけると思います。

 

ちなみに私の塾は「あまり家で学習する習慣がない、偏差値50未満」の生徒様が入学時の対象生徒様としております。この条件に当てはまる生徒様であれば、かなり効果的な学習ができます。ここから最終的には偏差値55以上、できれば60まで持っていきます。一方最初から偏差値が60近くもあるような生徒様であれば私の塾は合いませんので、ご相談が来てもお受けしないかと思います(もしくは不得意な教科のみ受講を勧めるかです)。

大手だから、個人塾だから、よいというのではなく、生徒様がどのような学力なのか、どのような学習を行っているのかを考慮して塾を考慮頂ければと思います。

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